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地域の子どもたちに
食と居場所を提供する
『お花屋さんのこどもごはん』

株式会社LORANS様
株式会社LORANS.
広報
平賀理沙さん

原宿と天王洲アイルでフラワーショップ・カフェを運営するほか、空間装花や緑化、ケータリングなども手がけている株式会社LORANS. 。障害者雇用に関する企業連携や福祉の事業にも積極的で、自社の従業員も60名中45名が障害や難病、LGBTQ、シングル子育て家庭だといいます。今回は、同社の幅広い事業のうち、『お花屋さんのこどもごはん』のイメージ写真として、弊社所属の「障害児モデル」3名を採用してくださいました。初めての「障害児モデル」にどのような感想を持たれたのでしょうか?広報の平賀理沙さんにお話をうかがいました。

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株式会社LORANS.
「排除なく、誰もが花咲く社会/誰もが自分らしく咲き誇る社会を目指して」という理念のもと、フラワー・緑化・フード・企業連携・福祉という5つの事業を柱に活動する株式会社LORANS.。代表の福寿満希さんが大学在学中、特別支援学校 教員免許の教育実習に行った際、社会的な壁により働けない人々がいること、仕事の選択肢が少ないことに衝撃を受け、2013年、23歳のときに同社を設立しました。「花や緑を通じて社会課題に貢献したい」と各種事業に取り組みながら、2019年には東京都国家戦略特区と連携して「障害者の共同雇用」に向けた団体も設立。障害者雇用にハードルを感じる中小企業とチームを組んで新しい雇用創出の在り方も提案しています。

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──初めて「障害児モデル」の撮影にご対応いただき、どんな感想をお持ちでしたか?

障害者と一緒に働くのは弊社では当たり前のことなので、「障害児モデル」についても、「とくに何も差は感じない」というのが率直なところです。

うちのお店にも多くの子どもたちが来てくれますが、パワフルな子がいたり人見知りな子がいたり、同じお子さんでもテンションが高い日もあれば落ち込んでいる日もある。そういう状況に、障害がある・ないの違いは感じませんね。

 

──今回はダウン症のすみれちゃん、自閉症/軽度知的障害を持つしゅんたろうくん、こうくんをモデルとして起用していただきました。密を避ける意味もあって平賀さんにはリモートで撮影にご参加いただきましたが、子どもたちの様子はいかがでしたか?

最初から和気あいあいと楽しい雰囲気の中で撮影が進みました。3人ともいろんな表情がかわいらしくて、すご〜くおいしそうにごはんを食べてくれたので、心があたたかくなりましたよ。とても素敵な仕上がりになって、撮影に参加した弊社のスタッフも感激していました。

 

──今回の写真はどんなきっかけを作ってくれそうでしょうか?

『お花屋さんのこどもごはん』は地域の小中学生の居場所として、平日は毎日、さまざまな個性や事情を持つ子どもたちがたくさん来てくれます。本当にいろんな子たちがいて、毎日とてもにぎやかです(笑)。

今回撮影した写真を見ていただくことで、親御さんからも「こういうところなら安心して預けられる」というイメージを持っていただけるんじゃないかなと思っています。

 

──障害者の雇用に積極的な御社ですが、一緒に働くうえで気をつけておられることはありますか?

障害者雇用を始めたばかりの頃は、こちらがケアをしすぎたゆえに、かえってバランスが取れなくなっていたと思います。うまく仕事を振ることができなくて抱え込んでしまったり。そうすると会社として機能しなくなりますよね。やはり仕事は仕事ですから、気を遣いすぎてもダメなんだと気づきました。

たとえば障害者手帳を持っていない一般のスタッフにも、介護や子育てなどそれぞれの事情があり、そんな中でみんな仕事をしています。私自身も「今日は気分が乗らないな」という日はありますし、誰にでもいろんな悩みや事情があるわけです。結局のところ、障害の有無にかかわらず「誰しもが働きやすい環境」を整えることが重要だと考えています。

障害がある人にも雇用をつくることが弊社のミッションのひとつなので、そのためには「お金をもらって働いている」という意識をしっかり持ってもらうこと、そしてお互いに気負いすぎないことが大切かなと思います。

 

──『お花屋さんのこどもごはん』はLORANS.の店内で実施されていて、調理や子どもへの対応、運営もみなさんが担当されていますよね。障害をお持ちのスタッフも多いわけですが、何か工夫されていることはありますか?

たとえば視力が弱いスタッフならお客様にその事情を伝えて「ちょっと読み上げていただいてもいいですか?」とお願いすることもありますし、難聴のスタッフは胸元にそれとわかるバッジをつけておけばとくに困ることはないですね。スタッフ同士でお互いに補ったり、適切な道具やアプリを活用したり、お客様に助けていただいたりしています。

小さいときから周りにいろんな人がいる環境に身を置くことで、障害に対する理解も進むと思うので、弊社のフラワーショップや『お花屋さんのこどもごはん』の場がそういう機会を提供できたら、という想いもあります。

うちに来てくれる子たちは家族でもないちょっと面白い距離感の「お兄さん、お姉さんがいる」と仲良くしていますし、障害当事者のスタッフ自身も、身近に子どもがいることで状態がよくなることも少なくありません。

 

──平賀さんご自身は、障害を持つスタッフとどんな気持ちで接しておられますか?

私には知的障害のある妹がいることもあり、障害者は常に身近な存在でした。とはいえ、ひとくちに障害といっても人によってまるで違いますし、「家族」ではなく「仕事仲間」なので、戸惑いや驚きはもちろんたくさんありますが、その分、学びもあります。日々試行錯誤ですが、驚きや戸惑いがあるのは当たり前なんじゃないかと思っています。

得手不得手は誰にでもありますので、「自分がすべてサポートしなくては」などと気負いすぎることなく、その人の強みを出していけばいいのかなと思っています。

 

──スタッフのケアは専門家のサポートも受けておられるそうですね。

はい、福祉の専門家にお願いしていて、「私は業務のこと、生活やメンタルのことは専門家に頼る」というすみ分けをしています。ついすべてをケアしてしまいがちですが、それでは業務がまわりませんので、そういったサポートを適切に取り入れることもポイントではないでしょうか。

 

──今回のモデル写真を見て、障害のあるお子さんがフラワーショップや『お花屋さんのこどもごはん』に来てくれる機会も増えるのではないかと思います。何かメッセージがありましたら、ぜひお願いいたします。

「お花屋さんのこどもごはん」では、月に1〜2回、職業体験の場も提供しています。もちろん、障害のあるお子さんも大歓迎です。お花って人を元気にしてくれますよね。子どもたちも、たくさんのきれいな花に囲まれて取り扱い方や接客のことを学びながら、表情がとてもよくなっていくなぁと感じます。

どんな人が来ても何の問題もなく溶け込めると思いますので、どなたでもウェルカムです。

今回撮影に協力してくれた3人のモデルちゃんたちにも、ぜひまたお店に遊びに来てほしいです!

 

===華ひらく担当・内木美樹より一言===

LORANS.さんとのそもそもの出会いは、私が昨年参加したビジネスコンテストに、代表の福寿さんがゲストスピーカーとして登壇しておられたのがきっかけでした。その後、誰かに贈り物をする際にはLORANS.のショップでお花を購入するようになり、私自身がファンになって応援していたのです。

そうするうちに「うちのモデルがLORANS.さんのモデルになれたらどんなにステキだろう」と思うようになりました。そして、失礼を承知のうえで、ありったけの想いを込めたメッセージを福寿さんにお送りしたところ、ご快諾いただき、このたびのご縁となりました。

「障害児モデル」の事業はまだスタートしたばかりで、これから多くの方に知っていただきたいと考えています。障害者雇用や子どもの居場所づくりに多大な実績のあるLORANS.さんで「障害児モデル」を採用いただけたことは非常に光栄で、今後につながる意義深い実績になったと思います。

取材・文/木戸上かおり

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