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【代表ブログ】障害は個性ではありません。

はじめに

多くの方は、「障害は個性だ」といいます。
障害者が身近にいる方もそうではない方も、様々な方々が
「障害は個性」
「障害が個性として認められる社会になってほしい」
と言います。
おっしゃりたい事はとてもよくわかります。
そして、その方々の描いている未来と、私たちが目指している未来に大差はないと思います。
でも、だからこそもっと奥底まで知ってほしいという願いを込めて言います。
「障害は個性なんかじゃない。」
「個性が、こんなにつらくてしんどいはずがない。」

私も障害当事者

普段は障害児の母としてSNSで発信している私ですが、私も障害当事者。
私は解離性障害、適応障害、パニック障害を患っています。
そんな当事者からすると、「障害は個性」という言葉は温かいようで、大きなズレを感じずにはいられません。
どストレートに言ってしまうと、
「そんなキレイな言葉でまとめないで」。

「個性」というキレイな言葉で片づけないで

「個性」というのは、いわゆる「個性的」という意味…ですよね?
「みんなとは少し違うかもしれないけど、その違いもあなたの大切な一部分だよ」
というメッセージだと解釈しています。
確かにその通りです。
その通りなのですが…。
たとえば、知的や精神障害は見た目ではわかりづらいです。
つまり、障害の裏にある生きづらさやしんどさは、もっと見えづらいのです。
幸せそうに見えても、精神安定剤を飲まないと震えが止まらない人がいる。
ハンドドライヤーの音が怖くて、公共のトイレに入れない人がいる。
数十秒ごとに大きな声が出てしまい、どこに行っても変人扱いされる人がいる。
その人たちの苦しみを、「個性」というキレイな言葉で片づけないで欲しいのです。

「私(うちの子)には障害があります」と言われたら

障害者になりたくてなった人なんていません。
障害者を生みたくて生んだ人もいません。
障害なんてないに越したことはない。
それでも、どういう訳か障害を持って生まれてきた人がいる。
育った環境や事故などが原因で障害者になった人がいる。
まだまだ、「障害」という言葉が先走りして、実態が追い付いていない日本。
そんな日本社会で、「私には障害があります」「うちの子には障害があります」と発するのは、かなり勇気がいります。
でも、もし、あなたの大切な人からそのようなカミニングアウトをされたら…、
「障害は個性だから」
とあなたが結論を出すのはやめてほしい。
もちろん、親切心なのは十分わかっています。
でも、生きづらさを和らげるのは慰めではなく、つらさを理解しようとしてくれる心です。
なので、「それってどういう障害?」って質問してください。たくさん聴いてあげてください。
そうやって1人、また1人と障害を知り、理解してくれる人が増えてくれたら、「勇気出してカミングアウトしてよかった」って思えますから。
written by 内木 美樹

障害があっても堂々と生きられる社会を
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