Background

世界の動き

 みなさんは “The Valuable 500” をご存知でしょうか?
“The Valuable 500” は、2019年の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で発足されたプロジェクトで、ビジネス分野における障害者の社会進出を、企業が軸となって推進する世界的な運動です。

障害をお持ちの方は世界に約13億人いると言われています。
そして、彼らや彼らの家族、友人の持つ購買力は日本円で約1,445兆円と
試算されています。
しかし、障害者を配慮した商品・サービスを提供している企業はたったの4%。
つまり、96%の企業はビジネスチャンスを逃しているのです。

 

 

障害があっても活躍できる社会へ

このような現状を変えようと、ビジネスリーダーが自社のビジネスをインクルーシブにする改革を起こすことを目的にした活動がThe Valuable 500 です。The Valuable 500 は「価値のある500社」という意味で、世界で500社のCEO(最高経営責任者)の賛同を得ることを目指していました。現在は500社が集まり、日本からは以下の企業が50社が賛同しています。

株式会社アーバンリサーチ
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
株式会社朝日新聞社
ENEOSホールディングス株式会社
NEC(日本電気株式会社)
株式会社荏原製作所
オムロン株式会社
花王株式会社
川田テクノロジーズ株式会社
KNT-CTホールディングス
株式会社京王プラザホテル
株式会社山陰合同銀行
参天製薬株式会社
サントリーホールディングス株式会社
塩野義製薬株式会社
株式会社静岡銀行
清水建設株式会社
昭和電工株式会社
新生銀行グループ
住友生命保険相互会社
セイコーホールディングス株式会社
西武グループ
セガサミーホールディングス株式会社
積水ハウス株式会社
全日本空輸株式会社
ソニー株式会社
ソニー生命保険株式会社
ソフトバンク株式会社
SOMPOホールディングス株式会社
大成建設株式会社
大日本印刷株式会社
大和ハウス工業株式会社
合同会社DMM.com
株式会社電通
TOTO株式会社
日本航空株式会社
日本電信電話株式会社
株式会社ノーリツ
日立グループ
株式会社ファーストリテイリング
株式会社ブリヂストン
株式会社ベネッセホールディングス
マツダ株式会社
マネックスグループ
丸井グループ
三井化学株式会社
三井住友フィナンシャルグループ
三菱ケミカル株式会社
ユニ・チャーム株式会社
読売新聞東京本社

 

日本の動き

 

人口減でも障害者の数は年々増加

日本の人口は2008年をピークに右肩下がりを続けており、2050年には1億人を切ると言われています。

一方で、障害をお持ちの方の人口は右肩上がりです。2018年の時点で障害をお持ちの方の人数は約1,000万人、つまり、国民の12人に1人は何らかの障害をお持ちなのです。
この数は2010年と比較すると125%増えており、今後も増える事が予想されています。

 

 

外出すらままならない障害者(児)とその家族

 

89%の方が「外出や買い物が困難」と回答

 弊社が102名の障害をお持ちのご本人やそのご家族を対象にアンケート調査を行ったところ、89%の方が「(障害者・児を連れての)外出や買い物は難しいと感じる事がある」
と回答されました。(右図)
そして、「ある」を選ばれた方々の理由が下の図です。

 

歓迎する事で65%が「来店しやすくなる」

 次に、上記の102名の方々にこのような質問をしました。
「以前から気になっていたお店の店頭に『障害をお持ちの方も歓迎』と書かれたポスターが設置されました。来店のしやすさは変わりますか?」
すると、65%の方が「来店しやすくなる」と回答されました。

多くの企業(お店)にとっては、「当たり前の事だからあえて記載する程の事でもない」と思うでしょう。しかし、「お子様連れ歓迎」という張り紙があるだけで小さな子供連れでの来店がしやすくなるのと同じで、「障害をお持ちの方も歓迎」と記載する事で、1歩の踏み出しやすさがだいぶ違うのです。それくらい、障害をお持ちの方やそのご家族はどこに行くにも不安なのです。

 

 

障害者からの好感度は本当に上がるのか?

 

「静かな時間」導入のスーパーに対し、91%が「好印象」と回答

 障害者にやさしい取り組みを始めた企業に対して、障害者側は本当に好印象を抱くのでしょうか?そちらを調べるべく、障害お持ちの方やそのご家族102名に、このような質問をしてみました。

あなたの家から通える範囲内に、新しいスーパーができました。そのスーパーは毎週土曜日の朝9時~10時の1時間、聴覚や視覚に過敏な方でも買い物ができるように、店内の証明を暗くし、BGMやレジの音、店内アナウンスのボリュームを下げ、台車も極力使わない「静かな時間」を設けています。そのスーパーへの印象は?

その結果が右の図です。

 

「好印象」を選んだ91%の内、95%が「行ってみたい」

 続いて、上記で「好印象」を選んだ91%の方の購買意欲も調べるためにこのような質問も行いました。

そこのスーパーに行ってみたいと思いますか?(スーパーは行ける範囲内にあります)

その結果が右の図です。

 

 

 

 

 

 

健常者からの好感度は本当に上がるのか?

 

「静かな時間」導入のスーパーに対し、94%が「好印象」と回答

 仮に障害者からの好感度が上がったとしても、健常者からの好感度が下がったり、健常の利用者が離れるのであれば、導入は難しいですよね。そこで弊社は、112名の健常者を対象に、このような質問を行いました。

あなたがいつも利用しているスーパーが、「静かな時間」を導入しました。「静かな時間」とは、聴覚や視覚に過敏な方でも買い物ができるように、毎週土曜日の朝9時~10時の1時間、店内の証明を暗くし、BGMやレジの音、店内アナウンスのボリュームを下げ、台車も極力使わない静かで暗い時間です。そのスーパーへの印象は?

その結果が右の図です。

 

「好印象」を選んだ95%の内、98%が「引き続き利用したい」

 とは言え、仮に好印象であったとしても、今後も継続して利用してもらわなければ意味がありません。ですので、好印象と回答した95%の方に、このように質問しました。

そこのスーパーは引き続き利用したいと思いますか?

その結果が右の図です。